チェユクポックム（제육볶음）とは【韓国の国民食？！】

チェユクポックム（제육볶음）とは、韓国料理の代表的な一品で、薄切りにした豚肉を甘辛いコチュジャンベースのタレで炒めた料理です。

「チェユク」は「豚肉」、「ポックム」は「炒め物」を意味します。ご飯との相性が非常に良く、韓国では家庭料理としても人気があります。辛みの中に甘さがあり、食欲をそそる味わいが特徴です。

チェユクポックム（제육볶음）の歴史と由来

チェユクポックムの歴史は、韓国の豚肉料理の伝統と深く結びついています。

古くから韓国では豚肉が多く消費され、炒め物やスープなど、さまざまな料理に使用されてきました。特に、コチュジャンを使った甘辛い味付けは、朝鮮半島の気候や食文化に適しており、保存性も高いことから広まったと言われています。

チェユクポックムの主な材料は、豚肉（主に薄切りのバラ肉やロース）、コチュジャン、ニンニク、タマネギ、青ネギ、ゴマ油、砂糖、醤油などです。

豚肉の脂の旨味がコチュジャンのピリ辛と相まって、深い味わいを生み出します。野菜はタマネギの甘みや青ネギのさわやかさが、全体のバランスを整える役割を果たしています。

おいしいチェユクポックムを作るためのポイントは、チェユクポックム専用のタレを作り、豚肉を事前にタレにしっかり漬け込むことです。これにより、肉に味がよく染み込み、柔らかく仕上がります。

また、炒める際は強火で一気に火を通すことで、肉がジューシーに仕上がります。最後に、ゴマ油の香りが食欲を引き立てるので、仕上げにひと回しするとより風味が増します。

チェユクポックムは、ご飯と一緒に食べるのが定番ですが、サンチュ（サラダ菜）で包んでサム（包みご飯）として食べるのもおすすめです。

著者の「きむあずま」はサンチュでチェユクポックムを巻いて食べるのが本当に好きで、最低でも週に1回は必ず食べています（笑）。

チェユクポックムは、豚肉のたんぱく質やビタミンB群を豊富に含んでおり、体力回復や疲労回復に役立つ料理です。

特に、ニンニクやコチュジャンに含まれる成分には、抗酸化作用や血行促進効果が期待されます。ただし、脂肪分が多いので、野菜をたっぷりと一緒に摂ることで、栄養バランスを保つのがポイントです。

チェユクポックムは、韓国料理初心者にも挑戦しやすい料理の一つです。

材料も比較的手に入りやすく、調理工程もシンプルです。また、炒めるだけなので短時間で作ることができるため、忙しい日でも手軽に作れます。味付けも調整がしやすいので、自分好みにアレンジしてみましょう。

日本国内で、本場のチェユクポックムが食べられるお店は多くありません。

私たちは、韓国料理屋「きむん家」というお店を2024年11月or12月頃にオープン予定となっておりまして、本場で修行をした料理長の美味しい「チェユクポックム」をご提供する予定です。（もちろんサンチュ付きです）ぜひお楽しみにお待ちください！！